ゼネコンA社 設計部
地域のブランドイメージを強調した、大型商業施設を建築したい…
斬新なアイデアを実現に導いた、オリジナリティの高い外壁素材とは
背景
地方都市の郊外に建設予定の大型商業施設の設計・施工を手がけることになったA社。デベロッパーからは他の施設との差別化を明確にし、この地域に寄り添ったブランドイメージを打ち出したいという強い要望が寄せられていた。
課題
「斬新な建物デザイン」を求められるも、設計上の様々な問題がクリアできず…
設計部の担当者は顧客の要望に応えるべく、これまで自分たちが手掛けてきたさまざまな商業施設の事例を集め、多様なパターンの建物の構造やデザインを提示しながら打ち合わせに挑みました。ところが、どの事例を見せても反応はいまひとつ。デベロッパーからA社に改めて、よりインパクトのある新しくて斬新なアイデアが欲しいという要望が伝えられました。
A社で設計を担当していたM氏は、この要望への対応に苦慮していました。
「私たちはいちから建物全体の構成を検討しなおし、デザインのアイデア出しを繰り返しました。しかし、設計上の様々な問題がクリアできず、行き詰まってしまいました」
中にはインパクトのある優れた建築アイデアもありましたが、仮にそれを実現しようとすると、予算を大幅に超えてしまうことが想定されるものばかりでした。
案出しを進める中、設計士の一人から、地域を想起させるオリジナリティのあるモチーフを外壁に使用できないかというアイデアが浮かびました。それをデベロッパーに提案してみたところ、ようやく賛同してもらうことができたのです。
設計部では早速、このアイデアを具現化するために動きはじめます。しかし、A社がこれまでに採用したことのある外壁素材では表現できることへの制約が多かったため、このプロジェクトは当初から難航が予測されました。
課題のポイント
インパクトのある新しくて斬新な建築アイデアが強く求められた
コストの問題など、数々のハードルがあった
従来の外壁素材では制約が多く、新しいアイデアを実現するのは困難だった