教育施設鉄骨造

設計事務所F社 設計部

近隣の学校と差別化したいが、どうやってオリジナリティを出したらよいか…

建物全体の質感を損なわず、安全で耐久性に優れた外壁パネルで様々な課題を一掃!

NCフリーデザインパネル

背景

学校の新校舎建設プロジェクト設計を受注したF社。学校側から知名度向上のための施策としてファサードに学校のシンボルマークを取付けてほしいとの要望が上がっていた。

課題

壁に大きなシンボルマークを設置したいが、学校内での安全を考えると採用は…

新校舎建設プロジェクトを担当することになったF社では、一級建築士のW氏を中心に今回の校舎のデザイン・コンセプトを次のように考えました。
第一に、近隣の学校との差別化を図り、校風に合わせたオリジナリティを出すこと。同校は私立校ということもあり、少子化の影響による競争の激化にも対応したいと考えていたからです。
第二に、安全確保のため強度や防耐火性に優れた材料を使うこと。学校は災害時の避難場所にもなるため、安全・安心な場所であることは必須条件となります。

この2点を中心に、W氏は学校に対して、街から見える側の外壁に大きなシンボルマークを付けることを提案し、学校側から了承を得ることができました。当初は、彫金のシンボルマークを外壁に取付けることを考案。しかし、社内で検討を進めているうちに、いくつかの懸念点が浮かび上がってきたのです。

「まず問題になったのは、金属製のシンボルマーク部と壁の質感が全く異なっており、一体感がみられないということでした。また、何年も経過するとシンボルマークの取付け部分がサビ付いて劣化してしまう恐れがあります。安全性の面から取り換えや修繕工事が必要になるというメンテナンス面での懸念もありました。地震などの災害でも、万が一シンボルマークが脱落すると大きな事故になりかねません」(W氏)

設計の期限が迫りつつあり、W氏らのプロジェクトは限られたコストの中で早急に代替案を提案しなければいけない状況に追い込まれていました。

課題のポイント

  • 新校舎の壁面に学校の大きなシンボルマークを設置したい

  • 彫金製のような従来工法では、デザイン上の一体感や安全面で問題があった

この課題を解決した方法とは
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