実事例オフィスビル鉄骨造
入江三宅設計事務所 計画設計部
自由なデザインと品質で、老舗企業の思いやこだわりを反映した外壁材とは…
NCフリーデザインパネル
撮影:株式会社川澄・小林研二写真事務所
背景
東京下町の御徒町にて創業70年以上の歴史を持つ老舗企業、多慶屋様の店舗の建て替えの設計依頼を受けた入江三宅設計事務所。新店舗「TAKEYA1」の設計にあたり、施主である多慶屋様の思いやこだわりをどう取り入れ実現するか、担当する設計士のK氏は検討を重ねていた。
課題
タイルや既存ALCデザインでは、イメージするデザインを具現化できない…
新しく建て替える前の店舗の外装にはタイル等も使われており、多慶屋様のシンボルカラーである紫色を基調としたデザインになっていました。
「新店舗を設計するにあたり、私たちは多慶屋様が歩んできた歴史と、今までお客様に慣れ親しまれてきた既存店舗のイメージを踏襲しようと考えてデザイン提案を行いました」(K氏)
K氏たちは多慶屋様のイメージに合うようなデザインを何度も打ち合わせをして検討しました。検討した結果、日本の伝統紋様をイメージしたモチーフを取り入れた外観デザインに取り掛かりました。しかし、外壁材へデザインを表現しようとしても、どうしてもデザインに制約が生まれてしまいます。
「イメージするモチーフを表現するためいくつかの案を検討しましたが、いざ外壁全面をデザインしてみると、どこか物足りない印象になってしまったのです」(K氏)
また、店舗の壁面は非常に広いため、ALC特有の目地が目立ってしまい、その対策も必要でした。K氏は課題を解決する外壁素材がなかなか見つからず頭を悩ませていました。
課題のポイント
コストを抑えながら、広い外壁面を構成する必要があった
ALCの既存デザインパネルでは、意匠的に物足りなさが残った
壁面が広いため、ALC特有の目地が目立ってしまった
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