マンション鉄骨造
株式会社G設計事務所 設計部
建築後15年が経過した今でも、汚れが目立たない外壁材とは?
意匠&メンテナンス&イニシャルコストの3要素をクリアするのは…
アートミュールシセラ
背景
今から15年ほど前、都内で鉄骨造(S造)の新築賃貸マンションの計画があり、その設計を任されたG社設計部S氏。施主からは意匠面はもちろんのこと、将来的なメンテナンスも考慮した外壁を要望されていた。そこでいくつかの外壁の提案を行ったところ、イニシャルコスト面の問題にも直面した。
課題
意匠性とメンテナンスコスト、イニシャルコスト部分も取り入れると施主の要望をクリアすることが難しく…
G社設計部S氏は、マンションの外壁をプランニングするにあたり、さまざまな外壁材や外壁塗材などの建築材料を選定して施主に提案を行いました。しかし、イニシャルコストに対するシビアな要望があったため、外壁のプランニングはふりだしに戻り、また一から検討しなければなりませんでした。
希望する予算をオーバーしないよう、外壁の意匠性とメンテナンス面をどう担保するかということを課題として、新たなプランを模索し始めます。
設計を担当したS氏は、当時を振り返ってこう話します。
「意匠性やメンテナンスでクリアする外壁材はありましたが、イニシャルコストも踏まえた部分で考えると、難しい状況でした。少しでも要望に合うのではないかと感じられる外壁を見つけて提案をしましたが、イニシャルコスト面で了承が得られませんでした。コストでALCを検討することも考えましたが、意匠性の面で外していました…」
課題のポイント
平滑な意匠性とメンテナンスも考慮した外壁の要望があった
かつイニシャルコストは、予算内という要望が強かった
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