ヘーベル
ファサードシリーズ
高意匠・高品質を追求した外壁の特長をご紹介
詳細
株式会社ティーエム建築設計
お話を伺った方
株式会社ティーエム建築設計
代表取締役
吉本 孝弘 様(写真右)
採用製品
アートミュールモーネ、ヘーベル NCフリーデザインパネル(以下、NCフリーデザインパネル)
ALCを知り尽くした旭化成建材が、パネルから塗装までコーディネートした「アートミュール」シリーズ。高意匠、高品質、高耐久なパネルをご提供しています。アートミュールには光沢タイプの「ベルノ」、マット調の「シセラ」、微多彩調の「モーネ」という3種類の製品があります。今回は3つの中から、「アートミュール モーネ」を採用いただいた事例をご紹介いたします。
「山大物産」外観
吉本様:鉄骨造の外壁で何がいいかを探していたときに、インターネットで調べて見つけました。通常のALCパネルでも、きれいなんだけど、もっといい素材があるのではないかと考えていたところでした。
そこでアートミュールの情報をいろいろと探してみたのですが、普通のALCだと目地幅が広くなって目立ってしまうんです。でもアートミュールは目地が目立たなくて、とてもいいなと思いました。また最近では、省エネ対策で熱効率についても意識することが多くなったので、機能面にも惹かれました。
吉本様:他のALCにはない重厚感ですかね。それに、落ち着いた良い感じの色があったのもよかったですね。旭化成建材にお願いして、サンプルを何種類も作ってもらい、オーナーに全部見せて決めてもらいました。
吉本様:そうですね。部分的に石を使いたいとも思っていたのですが、今回はコストの関係から使用しませんでした。
吉本様:いいところはいっぱいありますが、特に塗装が非常によかったです。誰が見ても、本当にどこに目地の継ぎ目があるのかわからない。今回はフラットパネルで割り付けを調整して、アートミュール モーネのジーファスパネルの600㎜幅を崩さないように使ってみたのですが、何人かの同業者からは「何を使ったの?」と聞かれました。私が「ALCだよ」と答えると、「ALCにもこんなのがあるんだ」と驚かれている方もいましたね。
私も満足のいく仕上がりになりましたし、オーナーさんもとても喜んでいらっしゃいました。
吉本様:欲を言えば、もう少し色のバリエーションが欲しいところですかね。例えばブルーグレーなどの濃い色とか、もっと白い色味とか。建物の用途によって使いたい色は変わってきますし、アクセントとして変わった色を使うこともありますから。色のバリエーションさえ増えれば、利用できる建物はもっと増えてくると思います。
でも、原色などをつかうと色が飛んでしまう場合もあると思うので、なかなか難しいですよね。できれば30年くらいは褪色しないものがあると、私としてはうれしいのですが。
あとはパネル幅。ALCで割り付けをしていくと、端数が出てしまうことが多いので、パネル幅600mmのものだけではなく、今後は750mm、900mm……といった幅の広い種類があると、端数を出さずに済むことが増えそうです。
吉本様:今回の場合、開口部ですね。アートミュール モーネの模様の割付に合わせた位置に開口部を取り付けたいと考えていたので、その調整で端数が出てしまったところがあります。
吉本様:いつものALCと変わらず施工することができました。今後利用するにあたっては、あらかじめ割付の仕方を考えたり、寸法取りに注意していきたいですね。今回は結果的にきれいに納まりましたが、本来はアートミュール モーネに合わせた寸法で計画するのが、一番きれいに仕上がると思います。
吉本様:実は、この方法を旭化成建材の営業の方から提案されました。最初はポールを立てた社名看板を作ろうかという話をしていたので、「それは絶対やめよう」と言いました。そこで出てきた案がNCフリーデザインパネルでオリジナルの社名看板を作って、壁に取り付ける方法です。
仕様の関係で社名看板は縦になってしまったのですが、できあがったらとてもかっこいいし、きれいに壁に納まって、面白いと思いました。オーナーからも高評価をいただきました。
吉本様:まだ8ヶ月ですからね。経年変化を起こしているわけではないので、違いが出てくるとしたらまだまだこれから先になるでしょう。
吉本様:そうですね。もちろんお客様に提案できることも広がりましたが、何より設計者として、自分自身の選択肢の幅が広がったのがとても大きいと思っています。
2022年2月インタビュー