材料分析専門の研究所にふさわしく「質実剛健」を体現するファサードを!
風景になじむ植栽の緑と白とグレーの対比がデザインの真骨頂

株式会社田辺設計

お話を伺った方

株式会社田辺設計
代表取締役社長
風呂迫 泰寛 様
担当者:中川 澄人 様

※設計に携わった中川様にお話を伺っています

写真は、風呂迫様(左)、五味様(中央)、中川様(右)

採用製品

アートミュール シセラ、ヘーベルデュアルウォール
(以下、デュアルウォール)

名取屋興産株式会社の五味様は、弊社の代理店として、物件設計にあたり、中川様に商材のご紹介やご提案をして頂きました。

旭化成建材は、建物の顔であるファサードに適したALCパネルを開発・提供しています。今回は緑豊かな住宅地に建設された研究所に「アートミュール シセラ」「デュアルウォール」を採用いただいた事例をご紹介します。設計を担当された株式会社田辺設計様にお話を伺いました。

建物の顔であるファサードで研究所のイメージを表現したかった

©BAUHAUSNEO

「アートミュール シセラ」をご採用いただいたのは、どのような経緯からでしょうか?

中川様:この建物は、高分子材料研究を行う会社の研究所で、もともと生産緑地だった土地に建てられました。その敷地の構造上、建物には前方からしかアプローチできないので、建物のいわば顔であるファサードを強調したいと思い、美観を演出できるアートミュールを使いました。
アートミュールの中でもグレーのシセラを採用したのは、この研究所のイメージである「質実剛健」に一番合ったカラーだと思ったからです。デュアルウォールを用いた金属パネルの白と、シセラのグレー、さらに植栽の緑がポイントとなって、一体感が出せると思い、名取屋興産の五味さんに何度もサンプルを出していただき色のバランスを確認しました。

「アートミュール」採用の決め手は何でしたか?

中川様:社内で実績が多かったことでしょうか。経験者がいたのでいろいろ教えてもらえて安心して進めました。もちろん、室内環境にも配慮しての断熱性能や維持管理の費用面も考慮しました。

「デュアルウォール」採用の決め手も教えていただきたいです

中川様:先の通りデザイン上金属パネルを装飾として使いたかったのですが、最初はALCパネルに金属パネルを取り付ける方法が分かりませんでした。そこで名取屋興産の五味さんに相談したところ、デュアルウォールという工法をご提案いただいたのです。ALCパネルに穴をあけることなく金属パネルを外付けできますので、防水上も問題ありませんし、一体感もあります。初めての工法なので不安もありましたが、施工上の細かい部分まで丁寧にアドバイスしてもらえたことが決め手でした。

「デュアルウォール」を採用した結果はどうでしたか?

中川様:大変精度高く、イメージ通り仕上がったな、と思いました。耐久性もあり、また応用が利く工法なので、お客様のニーズと向き合う中で、安心して提案できるな、と思っています。

今回「DKパネル」も採用いただきましたが、その経緯も教えていただけますか?

中川様:設計当初は考えていなかったのですが、途中でサッシ窓も奥行感のあるデザインの一部にしたい、と思いまして。窓に奥行き感があるほうが横浜らしいと思い、旭化成建材さんのWebサイトでDKパネルのことを知って、費用対効果を検討の上で採用しました。想像以上にイメージが表現できて満足しました。ALCパネルの可能性が広がりました。

©BAUHAUSNEO

新建材や新工法でお客様のご要望を超えるような提案をしたい

当社のWebサイトはどのような点に注目して見ていただいているのでしょうか?

中川様:製品情報や施工例など、自分が考えているデザインが実現できるか?という観点で見ています。また、設計事務所の採用事例なども、お客様にどのように奨めるのか、参考にしています。

今回採用いただいた製品について、改善する点はございますか?

中川様:デュアルウォールは金属パネル以外にも、石板や壁面緑化などの建材が使えれば応用範囲がもっと広がると思います。またアートミュールについては、標準色の種類をもっと増やしてほしいですね。そうすれば、お客様のコーポレートカラーに合わせた外壁にする、というようなことが提案できますので。

最後に当社へのご意見やご要望はございますか?

風呂迫様:私たちはお客様のご要望をただ伺うだけでなく、その要望を超えるような提案をしたいと思っています。ですので、今回のデュアルウォールやDKパネルのように、新しい建材商品や工法をどんどん紹介や、アドバイスもほしいです。
またデュアルウォールはもっと使い方を研究したい、と思っています。建築技術・思想・手法はどんどん新しくなっているので、我々も日々勉強して、掘り下げて取り入れて建材メーカーさんとも、もっと連携していきたいと考えています。

中川様:従来のやり方にとらわれずに、新しい手法を勉強して取り入れることや、従来のやり方でもブラッシュアップさせることで新たな提案にするための土台作りに精進していく必要があると感じています。
また、設計者と建材メーカーさん双方が情報発信をすることで、建材メーカーさんは、設計者側の課題を解決できるような新商品の開発に役立てたり、我々設計者は課題が解決できるなど、コラボレーションしてやっていけたらと考えています。

本日は、貴重なご意見をお聞かせいただき、誠にありがとうございました。

2022年12月インタビュー

ソリューションのご紹介