ヘーベル
ファサードシリーズ
高意匠・高品質を追求した外壁の特長をご紹介
詳細
株式会社ダイリン一級建築士事務所
お話を伺った方
株式会社ダイリン一級建築士事務所
大平 孝至 様
大平 陸雄 様
採用製品
アートミュール モーネ
旭化成建材では、さまざまな建築条件に適したALCパネルを開発・提供しています。今回は風情豊かな東京の下町・上野の一画に建てられた建築設計事務所のビルに「アートミュール モーネ」を採用いただいた事例をご紹介します。お施主様の株式会社ダイリン一級建築士事務所の大平孝至様と、ご子息で本物件の代表設計者である大平陸雄様にお話を伺いました。
大平孝至様:事務所を建て直すことを計画したときから、外壁にALCを使うことは決めていました。ALC は40年くらい前から使っており、メンテナンスも経験していたので。ただ、従来のALCは見た目に不満もあったので、最新の製品の実物を見てみようと思い、息子と一緒に旭化成建材の建材galleryに伺いました。そこに「モーネ」が展示してあって「これはいいよね?」と。
大平陸雄様:私は建材にあまり詳しくなかったのですが、もともと塗装されていないALCの地色を見て、いまいちの印象を持っていました。でも建材galleryで「モーネ」を見て、「これならかっこいいし、お金をかける価値がある」と思いましたね。
大平孝至様:ええ。ちょうどコロナが流行していた時期だったのですが、電話で直接予約して伺いました。ただ、「モーネ」のことは、伺うまで知りませんでした。色やデザインパネルの形状などは、実物を見て決めようと思っていたのです。将来的には息子が継ぐ事務所なので、長期的な目で見て、意匠性だけでなく耐久性もある「モーネ」に決めました。
大平陸雄様:父が色については迷っていました。いくつかサンプルを作ってもらい、事務所の入り口に並べて半年くらい見比べていましたね。白だと汚れが目立つので、黒とグレーを推していたのですが、全体的に暗い印象があるということ、またパネルに立体感があり汚れはあまり目立たないという家族の意見もあって、黒と白にしました。色を組み合わせることでコントラストが際立ちました。
大平孝至様:建材や設備品で実物を揃えているところは、あまりないのではないでしょうか。欲を言えば、ギャラリーは屋内のため、屋外での光が当たった際の明るさを見せるなど、実際の使用シーンに合わせた見せ方があると思いました。またデザインパネルなどの展示も、フルサイズで2枚並べてジョイント部の確認が出来る等、もっと見せてもいいと思いました。
大平孝至様:サンプルを見たときの表情というか、いい意味でALCっぽくないところです。ALCの既存イメージから脱却した感じがありました。今後、古いALCを「モーネ」にすることを提案できないか、とも考えています。上に金属やサイディングを張る方法もありますが、もったいなくて。
大平孝至様:いいえ、検討しませんでした。最初からALCに決めていたのは、耐火外壁で総厚を一番薄くできるからです。ALCはアングルをパネル内に抱き込むことができるので。ここはもともと長屋で間口が狭いので、敷地いっぱいに使いたかったのです。断熱性、防音性もいいし、ALCでよかった。
大平孝至様:意匠性もあり、大変気に入っています。ALCの施工条件に伴って計画を変更したベントキャップがアクセントになってよかった。さらに900mm幅くらいのワイドパネルがあれば、高層建築やもっと大型の施設にもALCを使えると思います。また、アールがあるもの、柱に巻くとコリント式っぽく見えるようなものがあってもいいかもしれません。
大平孝至様:近所の人からの評判もいいし、建築士事務所協会の人が見えたときは「これALCだよ」と言うとびっくりされます。みなさん単色のイメージしかないからじゃないかな。
大平孝至様:ALCっぽくないように仕上がる点ですかね。完成するまでは分からなかったですが、特に目地の仕上がりが違い、とても綺麗です。想像以上でした。建材galleryで、ジョイント部分も実際にみられたら嬉しいですね。
大平孝至様:たまに営業の方が来てくれるのもいいのですが、Webサイトが充実していることが大事ですね。設計者としては3DCADデータがあると、ディテールを検討するときに役立つと思います。旭化成建材には、今後もいい製品を作っていただけるよう期待しています。
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2023年2月インタビュー