ヘーベル
ファサードシリーズ
高意匠・高品質を追求した外壁の特長をご紹介
詳細
株式会社日東建設
お話を伺った方
株式会社日東建設
執行役員 設計部 部長
宮原 博史 様
設計部 課長
小川 和希 様
採用製品
アートミュール シセラ
旭化成建材ではデザイン性の高いALCパネルを開発・提供しています。中でも「アートミュール」シリーズは、意匠性の高い外壁素材として多くの建物での採用実績があります。今回は2015年以降、さまざまな建造物で「アートミュール」を採用いただいている株式会社日東建設の宮原博史様と小川和希様にお話を伺いました。
宮原様:そのとき担当していた建物のデザインを検討するにあたり、うちのメンバーの一人が、旭化成建材のホームページで見かけたのが最初だったと思います。デザインとコストのバランスを模索していたのに加え、その建物を建築するエリアでは耐火構造が必須でしたので、良い外壁材はないかと必死に探していた記憶があります。
宮原様:外壁材としては他に金属板や押出成形板も候補に挙がっていたのですが、それらと比較したときに「アートミュールが良いのでは」という話になりました。ALCながら目地の美しさ、シャープな線が出せる、コスト、そして色あせない耐候性の面で使いやすいということです。
宮原様:鉄筋コンクリートや金属板、サンドイッチパネルなどは、耐久性や意匠性は高いものの、コストが高く、予算の都合上採用を見合わせるケースも多くあります。それらと比べるとALCはコストが抑えられるため使いやすいですが、一般的な塗装では経年劣化が目立ちやすく、10年ごとに塗り替えなければならないので、それがお客様の負担やリスクになっていました。
その点、アートミュールには10年間の塗膜漏水保証などがついており、経年劣化しにくいということでしたので、一度使ってみようということになったのです。
そこで「アートミュール シセラ」の中でも、濃い色のものが良いなと思ったので採用しました。実際に使ってみたら、とてもきれいで「なるほどな!」と思いました。
自社のカタログにも載せたのですが、その後、問合わせを多くいただいたので、見る人が見ると分かるんだなと感心しました。
宮原様:そうですね。私たちとしては、やはりどうにかして「10年経過しても変わらない表情の建物」を作りたいと常々考えています。しかし現実的には、10年経つとどうしても劣化が発生し、古い印象に見えてしまうものです。金属板なんかも古い感じになってしまうので、本当の意味で耐候性の高い外壁材はなかなかないんです。フッ素系の塗料なども使ってみたのですが、結局3年くらいで色褪せてしまいました。
以前も濃い色を外壁に採用した建造物を建てたことがあったのですが、5年もつだろうと思っていたら、そのときはわずか2年ほどで退色が始まってしまい…そうしたケースに直面すると、やはりショックが大きいです。なので2015年にアートミュールを使った建物が、2023年の今もなおポテンシャルを維持しているのを見ると、うれしく思います。
宮原様:もともと本社ビルとして50年持つ建物にしたい、とご要望をいただいていましたので、耐候性の面でも意匠面でもご満足いただけたのではないかと思います。
宮原様:企業のオフィスや工場を建築する場合、従業員となる方に「この場所で働きたい、働き続けたい」と思っていただけるようなモチベーションを持続できる外観であることが非常に重要です。もちろん周辺との調和も考えなければいけません。
そうした意味でも、アートミュールは使いやすく、デザイン性も高いうえに耐久性がしっかりしています。環境性能まで考えられているので、お客様にも納得していただきやすいです。
宮原様:もっと濃い色を使えると自由度が増えます。なので、最初に採用した濃い色よりさらに濃い色、例えば真っ黒なカラー※などを使えるようになると、提案できる幅が広がりそうです。あと「アートミュール シセラ」で特注色はないのかとよく聞かれるので、その対応をお願いしたいですね。それと、いろいろな採用事例が画像で見られるといいですね。他には、ALCそのものの軽さや長さが進化すれば、職人にとってもさらに扱いやすくなるでしょう。
我々の中でALCの壁と言うと、今までは「仕方ないのでALC」という、どちらかと言うと裏方のイメージでした。でも、アートミュールの登場で、それが表に出てきたことで、これからの設計や提案が面白くなってきましたね。
※アートミュール ベルノは標準色の15色に加え、特注色もご採用いただけます。なお,特注色は、色ムラの発生しやすい黒色,原色や濃色といった色褪せに影響する色合いが適用不可となります。特注色を採用される場合はお問い合わせください。
2023年4月インタビュー