IT企業の社屋に採用し、重厚感とシャープさを表現

株式会社廣瀬

お話を伺った方

株式会社廣瀬

杉澤 毅 様(設計部/部長)

採用製品

アートミュールシセラ、アートミュールモーネ

旭化成建材が提供する「アートミュール」シリーズは、高品質な塗装とシャープな目地の美しさを兼ね備えたALCパネルです。今回は「アートミュール シセラとアートミュール モーネ(以下シセラとモーネ)」を採用いただいた、株式会社エクセルシステム 新社屋の事例をご紹介します。オフィスの設計を担当された、株式会社廣瀬の杉澤様にお話を伺いました。

外壁をフラットに仕上げるため、アートミュールを採用

今回、ソフトウェア開発などを手がける企業様の新社屋に、アートミュールシリーズのシセラとモーネを採用いただきました。商品を知られた経緯を教えてください。

杉澤様:以前、別の物件を手掛けたときに、知人からアートミュールを紹介してもらいました。そのときに商品をいろいろと拝見し、外壁デザインに平滑さやシャープさを求めるときなど、機会があったらいずれ使用してみたいと思っていました。

新潟県では、外壁材にECP(押出成形セメント板)を使用するケースが多いと聞いています。なぜアートミュールを採用いただいたのでしょうか?

杉澤様:今回の施主であるエクセルシステム様は、ITソフトウェアやシステムの開発を手掛けている会社です。そのお客様が大切にされていることをコンセプトとし、社屋からも堅牢さやシャープさを感じられるようにしたいと考えました。

そのイメージを実現するためには外壁をフラットに仕上げる必要がありましたが、通常のALCパネルに現場塗装をするとどうしても平滑さが不足してしまいます。そこで、アートミュールの特性を思い出し、採用することにしたのです。

お客様の意向と、企業イメージに合わせた質感を実現

実際に、アートミュールを外壁に使用した感想を聞かせてください。

杉澤様:今回の建物では、シャープさ、重厚感をどうしたら実現できるかを追求した結果、アートミュール シセラとモーネの採用に至りました。当初、お客様と打ち合わせする中で重厚感を出すためにタイルの話が出ていました。

ただタイルで十分な重厚感を出そうとすると、コストをかけないと実現できません。コストと仕上がりの品質を検討してアートミュール モーネを選択し、想像以上に良かったと思っています。シセラの平滑性と細い目地幅によるシャープな表情とモ-ネの重厚感の共存は、他のALCパネルやECPでは表現しきれなかったのではないでしょうか。

また意匠性はもちろんのこと、工場で下地処理を行うこと、また10年間の塗膜漏水保証があることも大きかったです。一般塗装では、下塗りから現場で行うため、どうしても屋外の天候や職人さんの腕などの不確定要素が増える傾向がありますし、メンテナンスに関して長期間の保証があることはお客様にとっても大きなメリットです。今回お客様に提案するにあたり、そうしたデザイン以外の部分もプラスに働いたと思います。

完成後の手応えや、お客様の反応はいかがでしたか?

杉澤様:今回、お客様と石の質感、ロック調の表情を出したいという話をしていて、それがバランス良く表現できたと思っています。建物外壁にアートミュール モーネの大柄を使用し、かつ重厚感を出すために正面エントランスには部分的にタイル調デザインのジーファスを取り入れ、強い印象を与える表情を提案しました。結果として、お客様にはとても喜んでいただきました。

さらに臨機応変な施工が可能になると、採用の幅が広がる

商品に対して、今後期待することがありましたら教えてください。

杉澤様:例えば目地の色を変更できるようになれば、さらに採用の幅が広がるのではないかと思います。またALCパネル全体の構造的な部分なので難しいかもしれませんが、もう少しパネルの長さがほしいなと思ったことがありました。さらに様々な設計条件に臨機応変に対応できるようになるとうれしいですね。

本日は、大変貴重なご意見をお聞かせいただき、ありがとうございました。

2024年4月インタビュー

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