工場群の中に位置する事務所の外壁材に採用

西松建設株式会社 九州支社

お話を伺った方

西松建設株式会社 九州支社

山本達也 様

採用製品

アートミュール シセラ・アートミュール モーネ、NCフリーデザイン

旭化成建材では、ファサードに使用する高意匠、高品質、高耐久のさまざまなパネルを開発・販売しています。今回は当社製品を複数採用いただいた、大分県大分市の旭化成メディカル 大分事業所の事例をご紹介します。設計を担当された、西松建設の山本様にお話を伺いました。

工場群の中に建設される事務所の外観をデザイン

はじめに、本プロジェクトに関わることになった経緯を教えてください。

山本様:今回ご依頼いただいた旭化成様は、もともと長いお付き合いのある企業様です。これまでは工場用途の物件を担当することが多く、今回のように事務所用途の建築設計をご提案する機会は少なく、競争でご下命頂きました。

担当された事務所の外観に、今回はアートミュール シセラとアートミュール モーネ(以下シセラとモーネ)とNCフリーデザインを採用いただきました。まずはアートミュールについて、本製品を知ったきっかけと、採用の決め手を教えてください。

山本様:アートミュールを知ったのは、旭化成建材のご担当の方から紹介いただいたのが最初です。採用した理由はいくつかありますが、まず意匠的に優れていること。シセラは平滑性があり耐久性も高いため、今回の事務所の外壁として相応しいと思いました。モーネは最初にサンプルを見せていただいた時に、石調で高級感を感じる素材だと感じました。この2種類のアートミュールを使い分けることで形状はシンプルながらも特徴をもたせたファサードデザインを表現できるのではないかと考えました。さらに10年間の塗膜漏水と15年間の変褪色保証があるなど、メンテナンス面での保証があることも大きかったです。今回は他の外壁材と迷うことはありませんでした。

見栄えと安全面、両方メリットがあると感じた

仕上がりをご覧になっての感想をお聞かせください。

山本様:今回の建物は、複数の工場が建ち並んでいる敷地内にあります。そのため周囲の建物との調和に配慮すると同時に、事務所としてシンボリックな要素も盛り込みたいと考えました。周辺工場と違い、本事務所は連窓を採用しており、水平方向の特色を活かした見え方に考慮して進めました。最終的にアートミュールを採用した3層の配色を提案し、外観としての特徴を出せたのではないかと思っています。下層部の重厚感から中、上層部へグラデーションにし、かつ平滑な特性を活かすことで、工場との景観へ配慮しつつ、圧迫感を軽減できたように思います。

次に、NCフリーデザインについて伺います。同じく本製品を知ったきっかけと、仕上がりを見ての感想をお聞かせください。

山本様:知ったきっかけはアートミュールと同じで、旭化成建材のご担当の方から紹介いただきました。今回は建物のロゴの部分に採用し、きれいに仕上がったと思います。サンプルを見た瞬間からイメージ通りでした。単純に塗装するより立体感のあるサインに仕上がったのではないでしょうか。一般的な箱文字やステンレスの切文字サインを外壁に取り付ける場合は風による落下のリスクがあるので、条例上定期的に取り付け部の安全確認が必要ですが、NCフリーデザインであれば必要ありません。見栄えと安全面の両方にメリットがあると感じました。

デザインの自由度を、設計に活かしてみたい

今回の設計でこだわったポイントはどこですか?

山本様:外観に関しては、もともと現説資料では縦張りだったところを横張りにして、連窓も採用されたことから水平方向へのデザインを検討していました。工場内では白で統一された外観が多い中、三層配色かつアートミュールシセラ・モーネそれぞれのテクスチャーの特徴が強調され、オリジナリティが出せたのではないかと考えています。

今後、NCフリーデザインやアートミュールを自由に使用できるとしたら、試してみたいアイデアはありますか?

山本様:NCフリーデザインは自由にデザインができるということなので、例えば企業の背景やストーリーなどをモチーフにした模様をデザインし、お客様と一緒に作っていくようなことが出来たら面白そうですね。

最後に旭化成建材にこれから期待することをお聞かせください。

山本様:新しい色やテスクチャを増やすなど、さらに外壁材のバリエーションが増えると採用機会が増えると思います。今は特にモーネの石やタイル張り調の商品の発売に期待しています。

本日は、大変貴重なご意見をお聞かせいただき、ありがとうございました。

2024年6月インタビュー

※本物件のロゴ部分は一般塗装を用いたため保証対象外となります。

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