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持続可能な中⼤規模木造建築へ

「ドスンバタン」といった重量床衝撃音を“音の科学”で低減する

背景

昨今、SDGsや脱炭素社会実現に向けた取り組みが求められる中、建築物におけるCO2排出量の削減が重要視されています。2021年10⽉には「脱炭素社会の実現に資する等のための建築物等における⽊材の利⽤の促進に関する法律」が施⾏されました。法律の対象が公共建築物から⼀般建築物にも拡⼤されたことから、中⼤規模⽊造建築の実例が増加しています。

中大規模建築物を木造化する際の課題の一つとして、上階や、屋外・隣住戸からの音といった「遮音」が挙げられます。建物を木造化することで、軽量化が図れることはメリットですが、一方で「遮音性能」においては課題となります。
遮音性能には、大きく分けて床の「重量床衝撃音」、「軽量床衝撃音」、間仕切り壁の「音響透過損失」の3種類に分類されますが、それぞれに対して対策が必要となります。

一般的な住宅の日常で発生する音

一般的な住宅の日常で発生する音

ここでは床の衝撃音に着目してみましょう。スプーンなど軽いものを床に落としたときに響く衝撃音「軽量床衝撃音」は、吸音性の高い防音フローリングやマット、カーペットなどで軽減することが可能です。一方、走ったり、飛び跳ねたりしたときに響く「重量床衝撃音」については、⽊造建築では対策が難しいとされており、とくに注意する必要があります。

騒音源は重量床衝撃音が一番多い

騒音源は重量床衝撃音が一番多い

このようなお悩みをお持ちの方はいらっしゃいませんか?

課題例

  • 子どもが飛び跳ねる「ドスンバタン」という音などを低減したい(保育園、幼稚園など)

  • 配線対策として2階部分に使用するOAフロアの遮音対策手法が分からない(事務所、オフィスなど)

  • 品確法(住宅性能表示)対応、木造界床として使用できる建材は限られているが、性能にこだわりたい(共同住宅、介護施設など)

【木造建築物の床遮音対策は、ユカテック/ユカテックWにお任せください!】

【ユカテック/ユカテックWの解決力】

ユカテック/ユカテックWは、遮音性・防火性に優れ、乾式工法で施工も容易なALC薄形パネル。木造建築における床遮音の最適解です。

  • 「ドスンバタン」という大きく重く響く音(重量床衝撃音)を低減します

    ユカテック工法の木造住宅では、遮音等級LH※1-65等級程度の性能が得られました

  • ユカテックはOAフロアや乾式二重床にも対応可能です

  • ユカテックWは品確法(住宅性能表示)、木造界床の重量材の中でも使用しやすく、官公庁物件にも採用実績があります

【ユカテック/ユカテックWの特長】

ユカテックは「JIS A 5416 2016 軽量気泡コンクリートパネル(ALCパネル)」で規定されるALC薄形パネルです。また、パネル内部に、防錆処理したメタルラスをパネルの全面にわたって埋め込み補強しています。

重量床衝撃音を低減するほか、話し声やオーディオ製品等の空気伝搬音に対する遮音にも効果的です。実際の建物で測定した例では、遮音等級D※2-40等級の性能を確認しています(約40dBの遮音性能に相当します)。

防火性能に優れ、もしもの火災時でも上下階へ熱や炎が伝わることや、拡大することを大幅に遅延させます。独立行政法人建築研究所・他で実施された実大建築物の火災実験でもその効果が実証され、準耐火構造の床の防火被覆材(45分・1時間)として一般指定※3されています。

ユカテックWは、品確法(住宅性能表示)、木造界床の重量材の中でも使用しやすく、官公庁物件にも採用されています。軸組木造のうち、根太を設ける場合の乾式材の中で、単体で使用可能なものはユカテックW(ALC70mm以上に該当)だけです。他の乾式材は、数枚材料を重ねた上に合板を設けて重量材となります。

※1 遮音等級LH:JIS A 1419-2附属書1で規定される重量床衝撃源による床衝撃音レベルの性能値で、数値が小さい程床性能が優れている事を示します

※2 遮音等級D:JIS A 1419で規定される室間平均音圧レベル差の性能値で、数値が大きい程、遮音性能が優れている事を示します

※3 一般指定:建設省告示(国土交通省告示)で指定された材料・構造を指しています。一般指定の場合、指定書等はありませんので、確認申請等では告示番号を明記してください

【ユカテック/ユカテックWのバリエーション】

ユカテック/ユカテックWは、さまざまな製品とコラボレーションしています。

例えば、保育園・幼稚園をはじめとした文教施設や介護老人保健施設などにおける「床下に配線を通したい」「物件イメージに合わせた仕上げ材を使用したい」といったご要望には、株式会社桐井製作所様とコラボレーションした乾式二重床工法「バリアレスフロアー」をご提案。空気層が確保できるため自由な床下配線が可能です。また、床パネルがパーティクルボード(木質系リサイクル建材)のためデザインの自由度が高く、仕上げ材を選びません。

事務所、オフィスなどにおける「床下に配線を通したい」「安全で快適な足元環境を実現したい」といったご要望には、共同カイテック株式会社様とコラボレーションした「OAフロア」をご提案。配線を床内に収納して必要な位置から立ち上げることができるため、つまずきによる転倒事故やケーブル破損によるデータ紛失を防ぎます。また、露出配線やモール配線による床面の凹凸が無くなるために、清掃やレイアウト変更が容易になり美観を保てます。

共同住宅、介護老人保健施設などにおける「さまざまな生活音の遮音対策をしたい」「できるだけ簡易的に仕上げたい」といったご要望には、株式会社ノダ様とコラボレーションした「直貼り防音フロア」をご提案。指定の接着剤を使用し、短工期で施工することができます。

このように、用途・目的に応じて、それぞれの課題に最適な床遮音対策をご提案することが可能ですので、ぜひ一度ご相談ください。

資料ダウンロードまたは本商品へのお問い合わせは下記からお願い致します。